イギリスのNHS(医療サービス)の費用と質ー2019年版ー

 

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NHS(医療サービス)とは?

National Health Serviceの略語で、イギリスの国民医療保険のことです。

余談ですが、タイでは・・・残念ながら国民医療保険はタイ人のみで、外国人は民間の医療保険に個人で加入するのが現状でした。

 

ですから、海外の慣れない生活で、いつ何時、病気にかかったり、事故に巻き込まれたりするか分かりませんから、医療サービスが充実しているのは助かります。

こちらは、外国人の加入が義務付けられていますので、イギリスのビザ取得の際にお金の支払いをしなければいけません。

負担額は?

1ヶ月から6ヶ月の滞在:150ポンド(約20,000円)

6ヶ月以上から12ヶ月までの滞在:300ポンド(約40,000円)

イギリスで修士課程に在学する場合は、1年と4ヶ月程度のビザが発行になるため、1年分の300ポンド+数ヶ月分の150ポンドの支払いで、450ポンド(約60,000円)です。

 

この支払いをすることで、病院を使用する際は、無料!!で診察が受けられるんです。

日本は3割負担ですので、イギリスのこの制度を良いと考えるか、微妙と考えるか・・・。

NHSのシステム

このNHS、ビザ取得の際に高いお金を支払っているので、ぜひ有効的に活用したいですよね。

では、どのように病院を受診できるのでしょうか?

病院の割り当て

NHSのお金を支払うと、それぞれ病院が割り当てられます。

この病院は、自分の住所によって分けられるので、私の場合は大学の近くではなく、Zone6の遠い病院(家からは近い場所)に割り当てがされます。

割り当てらる病院は2つ程度だそうです。

割り当てられた後は、原則その病院しか受診することができません。

診察の予約を入れる

イギリスの病院は、急患以外は必ず診察の予約を入れなければいけません。

予約なしで行くと、果てしなく待つか、追い返されるか、のどちらかです。

*私の友人は、転んで結構大きな切り傷を作ってしまったため、病院に行って手当を受けに行ったところ、半日以上待ち、傷口の血は固まってしまうくらいまで、何もしてくれなかったそうです。

 

緊急の場合の111番

本当に緊急の場合は、111に連絡をすると、救命士が症状緩和のアドバイスや、必要があれば優先的に緊急診療の予約を入れてくれます。

*実は、この件については、私も初めて知りました。Twitterで教えてくださった方に、感謝いたします!

NHSの弱点

診察の予約が取れない

実は、NHSの弱点は、診察の予約が取りにくいことです。

病気って、急に襲ってくるものですので、行きたい時は具合の悪い時や異常を感じる時ですよね。

つまり、行きたい時に病院に行きにくい制度であるため、NHSは全然使えない・・・との残念な噂をよく聞きます。

 

実際に私のハウスオーナーの話ですが、ある朝ベッドから立ち上がろうとしたら、ぎっくり腰で立ち上がれなくなってしまったそうなんです。

一人暮らしでしたので、誰も助けてくれる人がいなく、近くの携帯で、自分の割り当て病院に連絡したところ、全てに断られるという自体に陥ったそうです。

 結局は、受け入れてくれ他のは私立病院で、全額自己負担をしたようです。

 

また、最近のハウスオーナーの耳の不調で、検査の予約を入れたそうなんですが、予約日が3ヶ月後!!と・・・がっくりしていました。

 

*ただし、これはロンドンの場合です。

地方ですと、比較的予約が取りやすいようです!

歯科はNHSに含まれない

歯の健康ってとても大切ですよね。

歯が痛いと、何も集中できなくなりますよね。

ですが、残念ながら歯科はNHSに含まれない場合が多いです。

つまり、イギリスで歯科にかかった場合は、全額負担です。

 

*ただし、NHS対応の歯医者さんもあるので、そちらで対応していただくこともできます。ロンドンには、NHS対応の歯医者さんは少なくなっているようですが、まだまだ十分にあるようです。

 

海外留学保険を考える?

ということで、NHSは絶対に加入するものなのですが、予約が取れなくて、使えないという噂や歯科は有効でないという現状から、海外留学保険を考えた方が良いのでは?と思ってしまいます。

でも、1年間で10万円の掛け捨ては、貧乏学生の私にとってとても大きな出費。

ですから、私は悩みに悩み抜いて、健康に気を使っていく!!という選択をしました。

今はNHS一本です!